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Oblivion 第027話 妄執 

スキングラードの街中を歩いていると、突然声をかけられた。
声をかけてきたのはウッドエルフだ。
「ここでは話せない、人目がある。深夜に大聖堂の裏に来てくれ。誰にもつけられるなよ、時間を割く価値はある話だよ」
それだけ言うと、どこかへ消えていった。
何だ、アイツ・・・
少し気になったので、深夜に指定の場所に行ってみよう。



深夜。
大聖堂の裏手で待っていると昼間のアイツがやってきた。
「おお、来たか。尾行されてないだろうね? よし、あんたは信用できると思ったんだ。街のヤツらは誰も信用できない。みんなグルなんだ・・・皆で私を監視してるんだ」
は? おい、頭大丈夫か・・・それって被害妄想ってやつじゃないのか?
「そうそう、あんたにやってもらいたい事があるんだ、金は払うから。あんたも金好きだろう? 沢山の金だよ」
金!? 今、金が必要なんだよな・・・
「だが問題がある。私は尾行されてるんだ。監視だよ。多分、マルカーティの選ばれし者だろう。わからんがね、ヤツらにとって私は危険なんだ。知りすぎたんだよ」
「あんたに調べてもらいたい人物がいるんだ。私を尾行している奴らだよ。あいつらを監視するんだ。どこへ行って、誰に報告しているのか探ってくれ。やってくれるか?」
うーむ。この被害妄想野郎の依頼を受けてよいものか・・・
尾行だけなら問題ないか。この街の地理を知るのにも良さそうだし。
ああ、力を貸そう。
「いいぞ、後悔はさせないさ。金はいっぱい払うからな。報酬の話はもうしかた?」
「最初の人物はベルナデット・ペネレスだ。私の家に午前6時に来てくれ。彼女が私を見張っているはずだ。その後にあの女がどこに行って、誰に報告しているか探ってくれ」
「明晩またここで会おう。それと、絶対に人前で私に話しかけないでくれ。ヤツらが見てるからな。あんたが私の手伝いをしていると悟られてはいけないんだ」
彼女の家の場所は?
「彼女の家は大聖堂の南西。私の家から道を挟んで、ほぼ正面にありますよ。偶然でしょうか? まさかねえ」

そうして私たちは別れると帰路についた。
朝も早い事だし帰って寝ますか。


早朝5時起床。
準備を整えるとベルナデット・ペネレスの家へ向かう。尾行という特性を踏まえて、鎧は着用しない。一応、剣は護身用に持って行く。

6時半、自宅を出発。大聖堂へ向かう。
7時、大司教とグラシアスについて話をしてから大聖堂を出る。
8時、西門から街の外へ。その後はブドウ園で農作業開始。
11時、農作業中断。馬屋「感謝の道」裏手の小屋で昼食。
13時、街へ戻る。
14時、自宅裏手でワイン作り開始。
19時、作業中断。その場で夕食。
21時、帰宅。

自宅裏手で作業していたのだから、夕食くらい自宅で取りなさい・・・と思う。
それから一つ判った事がある。彼女はタミカのワイン製造に従事しているようだ。
さて、私も食事をしてから大聖堂裏へ行きますか。

夜風に当たって酔いを覚ましていると、アイツが来た。
「それでベルナデット・ペネレスを見張ってくれたんだな? あの女、確かに私をつけ回して監視してただろう?」
もちろん彼女は監視なんかしていない。が、コイツが何を考えているのか気になるので、アンタの監視をしていたと報告する。
「やっぱりな、思った通りだ。よくやってくれた、心配せずとも報酬にボーナスを付けるよ」
では報酬を頂きましょう。
「ああ、金だろ。さあ受け取ってくれ。だが他にも調査して欲しい人物がいるんだ」
今日一日だけでも、恐ろしく暇だったのにまださせる気か? まあいい、もう少し付き合ってみるか。
「トウティウス・セクスティアスを知っているか? 一見害のない大人しい男だが、私は突き止めたんだ。ヤツは容疑者の一人だよ」
「まったくもってズル賢いヤツだよ。抜け目がなくて、私が見張ってる事にも前から気付いてるようなんだ。そこであんたの出番ってわけさ」
「ヤツの家の外で待ち伏せして、ヤツが私を監視していないときに何をしているのかを探るんだ。明日に晩になったら、ここに来て報告してくれ」
トウティウス・セクスティアスの自宅はどこだ?
「下の門と東の橋との間にある、大きな家に住んでいます。それも独りで・・・何だか不審だと思いませんか?」


今日も5時起床。
身支度と整えるとトウティウス・セクスティアスの家へ向かう。

9時、自宅を出発。スキングラード城へ向かう。大広間で雑談。もっぱらグラシアスについて会話していた。
14時、城を後に。
15時、街へ戻り、帰宅。
16時過ぎ、外出。
17時、西門から街の外へ。馬に騎乗し周辺を散策。
21時、馬を置き去りにして街へ戻る。その後、帰宅。

流石に、城内での尾行は厳しいものがあったが、執事とある件で知り合いになっていたのが多少なりとも幸いしたようだ。
今日は、ほとんどの時間、豪雨に打たれていた・・・報告が終わったら暖炉で温まってさっさと寝よう。

報告の為に大聖堂裏へ向かう。
先にグラシアスが来ていた。私の姿を見つけると近づいて来る。
「トウティウス・セクスティアスの調査報告を聞かせてくれ」
ベルナデットの時と同様に、監視していたと答える。
「私はやはり正しかったんだ! あんたは実によくやっているぞ」
では、今回の分の報酬を頂きますか。
「さあ、どうぞ。本当によくやってくれたな。ただ、もう一人だけ調べて欲しい人物がいるんだ」
まだ居るのか・・・
「ダヴィド・スリリーを知っているか? そう、かの有名なスリリー兄弟のブドウ園だよ。地元の有力者さ。あいつを疑う者なんて誰一人としていない」
「この陰謀の首謀者にはうってつけの隠れ蓑って訳さ! ヤツはいつも私の家を見張ってるんだ。すぐにわかるさ」
「ヤツは毎朝早くに家を出る。ヤツを見張って私に結果を報告してくれ。わかってるだろうが深夜にな。ヤツに見るかるんじゃないぞ!」
ダィド・スリリーの自宅を聞き出す。
「スリリー兄弟の家は私の家のすぐ隣にあります。大きな家で、私の動きを逐一見張れる便利な裏庭があるんです」
今度はあのワイン作りで有名なスリリー兄弟ですか・・・


今日も5時起床。
準備を済ませるとダヴィド・スリリーの自宅へ向かう。

6時半、自宅を出発。西門から街の外へ。雑談(グラシアスについて)の後、自分の所のブドウ園で農作業。
12時、帰宅。
15時40分、自宅を出発。ブドウ園へ戻り作業再開。
20時、作業中断。馬屋「感謝の道」裏手の小屋で夕食。
21時、食事後、帰宅

報告の為にいつもの場所へ。
グラシアスがやって来た。
!? 今夜は背中に斧を背負っている。これは気を付けねばなるまい。
私の姿を見つけると、
「それで、ダヴィド・スリリーについては何かわかったか?」
前の2人と同様に、「監視されている」と答える。
「これで全部繋がった・・・そうとも、これでみんなが繋がった。さあ、これが最後の仕事だ」
最後の仕事? 気になるが、その前に報酬を頂く。
「さあ、約束の金だ。私は借りにはオマケを付けて返す男なんだよ。最後の・・・仕事が・・・そのメモに書いてある。やってくれたら、もっともっと沢山払うぞ」
そう言ってグラシアスは去って行った。

渡されたメモ・・・【死の名簿】を読む。
!?
これは・・・私にあの3人を殺せと?
被害妄想もここまで来たか・・・
私が尾行した3人や、他の住民がグラシアスの事を話題に出すのも納得した。
しかし、これは私のするべき仕事では無いし、これ以上は私ではどうにもならない。
明日、衛兵に一部始終を話し、彼らに任せよう・・・


大聖堂前の広場で、この町の衛兵隊長ディオンを見つけ、グラシアスについて話かける。
「あのプッツン野郎の事で何か話しでもあるのか?」
彼を捕らえる必要がある。
「何故だ? あいつが何をしたんだ?」
ディオンに【死の名簿】を見せる。
「クソ! ついに完全にイカレたか! 情報に感謝するぞ。さあ、後は我々衛兵に任せておくんだ」
そう言うとディオンはグラシアスの元へ向かう。


第三紀 433年 黄昏の月 7日
クエスト【妄執】 完了



グラシアスはディオンの姿を見ると、斧を構えて襲いかかってきた。
それを見た他の衛兵も加わって戦闘になる。
短時間で勝負はついた・・・その場にグラシアスの亡骸を残して・・・
衛兵達が去ると、グラシアスの遺体から彼の自宅の鍵を抜き取る。彼の自宅に行けば、イカレた原因が判るかもしれない。


地下室でグラシアスのメモを見つけた。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6枚のメモを読んだが、理由までは判らなかった。
ただ、一つだけ言えるのは、奴はイカレた被害妄想野郎という事だ。

新参者である私の3日間と引き換えに、街から問題児が消えた。
この街にとってはプラスになった事だろう。

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